抄録
反応温度500~650 ℃,反応圧力 25 MPa,滞留時間86~119 sの条件下で1.0~3.0 wt%のアラニン水溶液の超臨界水ガス化を行った。さらに,得られた炭素ガス化速度を著者らの以前の研究で得られたグリシンの炭素ガス化速度と比較した。ガス化生成物の同定と定量をガスクロマトグラフ(GC)で行い,また液相中の全有機炭素(TOC)の分析も行った。アラニンの炭素ガス化率は反応温度とともに上昇し,そのガス化速度は1次反応速度式に従った。また,その温度依存性はアレニウスの式で表された。アラニンのガス化速度はグリシンと同じであることが確認された。アラニンのメチル基の効果はメタンの生成と窒素の希釈によるアルカリ効果の抑制であった。前者は高いメタン収率を,後者は高い一酸化炭素収率を説明する。