抄録
新規なスパイラル反応器を用いて,超臨界メチルターシャリーブチルエーテル(MTBE)条件下で触媒を用いない新たなバイオディーゼル生産法を提案した。これまで,脂肪酸メチルエステル(FAME)とターシャリーブトキシグリセリン(GTBE)を生成するために,キャノーラ油は超臨界条件下でMTBEと反応させていた。この反応をより効果的に行うために,本研究では熱交換器の役割も果たせる新規のスパイラル反応器を作製した。圧力10 MPa,油とMTBEのモル比1 : 40で,反応温度250~400 ℃, 反応時間6~30 minで実験を行った。FAMEへの完全な転換(1.00 mol/molのFAME収率)は385 ℃,20 minで達成された。この結果から,FAME収率および熱効率が向上したため,スパイラル反応器は従来の反応器と比べて優れていることが明らかになった。