Journal of the Japan Petroleum Institute
Online ISSN : 1349-273X
Print ISSN : 1346-8804
ISSN-L : 1346-8804
一般論文
ファインバブルを使用したベンズアルデヒドの酸素酸化反応の促進
藤田 陽師 福重 透也松田 泰河秦 隆志西内 悠祐坂本 正興
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 64 巻 1 号 p. 10-16

詳細
抄録

気-液有機反応に対し,気体反応物をファインバブルとして導入できる新しい旋回液流型のファインバブル有機反応装置を開発した。ベンズアルデヒドの分子状酸素による酸化反応をモデル反応として,酸素ファインバブルによる気-液有機反応の反応促進効果を評価した。その結果,O2ファインバブルを用いることで顕著な反応促進効果が得られることが確認された。この反応促進は選択率の向上よりもむしろ転化率の向上が大きく影響していることが判明した。転化率が90 %となる反応時間を同じ流量のエアレーション手法と比較すると,約1/5に反応時間が短縮されていた。通常のサイズの泡と比較して体積あたりの表面積が大きい,浮遊速度が遅い,溶媒中のガスの過飽和を保持できる等のファインバブルの持つユニークな特性が転化率向上に大きく影響したと考えられる。

Fullsize Image
著者関連情報
© 2021 公益社団法人石油学会
前の記事 次の記事
feedback
Top