Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
メソポーラスカーボンを担体にしたフィッシャー · トロプシュ合成用鉄触媒
五十嵐 直子 李 山川石井 沙耶香岩佐 愛輝長谷川 大志Anawat KETCONG山本 勝俊朝見 賢二藤元 薫
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2021 年 64 巻 1 号 p. 17-21

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抄録

メソポーラスカーボンを担体にした鉄系触媒を調製し,スラリー床フィッシャー · トロプシュ合成反応に用いた。ソフトテンプレート法を用いて合成したメソポーラスカーボンに担持した鉄触媒は,260 ℃,2 MPa-Gの反応条件下において,炭化水素中のC5〜C9選択率が62 % と非常に高い値を示した。一方,ハードテンプレート法を用いて合成したメソポーラスカーボンは,非常に大きな細孔径を持ち,これを担体にした鉄触媒を用いた場合,炭化水素中のC10+選択率が69 %,炭化水素生成速度が0.74 g/g-Fe hという高い値を得ることができた。この触媒は1 MPa-Gの低圧反応条件下においても同様の高い活性を示し,その活性を30時間以上維持することができた。この担体が持つメソ細孔が大きいため,ワックス生成物の細孔内滞留および活性点被覆による活性劣化が抑制されるためだと考えられる。

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