Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
水酸化ストロンチウムとアルミニウムアルコキシドとの固–液界面の反応によるSrO–Al2O3固体塩基触媒の合成
松橋 博美 岩本 麻子佐々木 みさほ吉田 叶有谷 博文
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2021 年 64 巻 2 号 p. 103-111

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抄録

固相のSr(OH)2 · 8H2Oと2-プロパノールに溶解したAl(OCH(CH3)2)3の固−液界面の反応によって,高度に分散したSrO–Al2O3を合成した。Al(OCH(CH3)2)3は,固−液界面の反応中にSr(OH)2 · 8H2Oの結晶水によって加水分解された。Sr(OH)2 · 8H2Oと同モル数のAl(OCH(CH3)2)3によって合成し,673 Kで熱処理したSrO–Al2O3は,塩基触媒反応であるジアセトンアルコールのレトロアルドール反応に,Sr(OH)2 · 8H2OとAl2O3の物理混合で調製した触媒の2倍の活性を示した。最高活性を示す温度は,Sr3Al2O6の結晶化の温度よりもわずかに低かった。活性種であるSrOはXRDでは検出できず,XANESによって確認した。本研究で使用した固−液界面反応により,温和な条件でSrOが高度にAl2O3に分散した複合金属酸化物を調製できることが明らかとなった。

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