2021 年 64 巻 5 号 p. 261-270
火炎噴霧熱分解法によりCeO2およびNiOを調製した。比表面積と細孔体積は,それぞれNiOが251 m2 g–1と2.3 cm3 g–1,CeO2が338 m2 g–1と3.3 cm3 g–1であった。酢酸セリウム一水和物をNiOに含浸し,5 % H2–Ar雰囲気下において500 ℃で1時間還元処理することで,80 wt% Ni–CeO2触媒(以下,CeNi-80)を得た。電子顕微鏡観察より,この触媒のNi粒子サイズは10~20 nm程度であることが分かった。一方,酢酸ニッケル四水和物をCeO2に含浸した触媒(以下,NiCe-80)では,20~100 nmの不均一なNi粒子が確認された。また,H2化学吸着法により測定したCeNi-80のNi表面積は13.7 m2 g–1であり,NiCe-80より2.4倍大きい値であった。両触媒のCO2メタン化活性を比較すると,250 ℃におけるCO2転化率はCeNi-80が47 %であり,NiCe-80の約2倍であった。