Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文 –特集「長野大会」–
Pt/Al2O3触媒を用いたメタン脱水素転換によるC2炭化水素と芳香族類の合成
髙村 陸友野 樹平原 実留荻原 仁志 黒川 秀樹
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2023 年 66 巻 5 号 p. 162-170

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抄録

石油に代わる化石資源として天然ガスが注目されている。天然ガスの主成分はメタンであるため,メタンを直接転換できる触媒プロセスの開発が求められている。本研究では,Pt/Al2O3触媒を用いたメタンの脱水素転換を検討した。比較的温和な反応温度(550〜600 ℃)でメタンからC2炭化水素と芳香族が生成することを見出した。低濃度のCH4を用いるとC2炭化水素と芳香族類は生成せず,コーク生成が優勢となった。この結果から,Pt表面に吸着したCHx種が結合してC2炭化水素等を生成するメカニズムを提案した。Pt/Al2O3触媒はコーク析出により失活したが,酸素処理でコークを除去することで,その触媒活性が回復することが判明した。

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