Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
モデル軽油の抽出脱硫における極性溶媒の評価
村田 聡 , 佐々木 雪和, 園部 塁, 畠山 賢彦, 砂田 聡
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2024 年 67 巻 1 号 p. 24-29

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抄録

いくつかの有機極性溶媒を用いてn-ヘキサンとジベンゾチオフェンからなるモデル軽油の抽出脱硫を行った。極性溶媒(5 g)を用いてモデル軽油(10 g)からジベンゾチオフェンの抽出を行ったところ,49〜86 %のジベンゾチオフェンが抽出された。検討した溶媒の中では,1-メチルピロリジン-2-オンが最も効果的であった。溶媒の抽出能力と性質の相関について検討を行い,溶媒の極性(双極子モーメント)と抽出率の間に一定の相関があることを見出した。次に,いくつかのベンゾチオフェン誘導体の抽出実験を行い,硫黄化合物の構造と抽出率の関係について検討したところ,芳香環の縮合度が高いほど抽出率は向上し,メチル基の導入は抽出率の大幅な低下をもたらすことが分かった。最後に分配平衡について検討したところ,抽出能力の低いアセトニトリルやγ-ブチロラクトンでは通常の分配平衡が観測され,実験結果と計算値がよく一致していたが,アミド系溶媒では,アミド使用量が少ない場合平衡からずれ,抽出量が計算値より小さくなる傾向があることが分かった。これはジベンゾチオフェンとアミド系溶媒の間に強い相互作用があるためと考えられる。

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