石油学会誌
Print ISSN : 0582-4664
担持ロジウム触媒を用いる一酸化炭素の水素化反応
藤元 薫亀山 正隆阿部 嘉彦功刀 泰碩
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 24 巻 4 号 p. 233-240

詳細
抄録

各種アルミナおよびシリカ•アルミナに担持したロジウムを触媒として, 一酸化炭素の気相水素化反応による炭化水素の合成を行い, 生成物の選択性に対する担体あるいは温度, 圧力, H2/COモル比等の操作因子の効果について検討した。またRh/Al2O3触媒に対するアルカリ金属化合物および各種塩素化合物の添加効果についても検討した。ロジウム触媒上での生成物はメタンが約50%, その他C2~C6の飽和, 不飽和の炭化水素が生成した。水素が増すか, 温度が上昇すると生成物が低分子量となり, オレフィンが減少した。アルカリを添加すると生成物が高分子量となり, 塩素イオンが添加されると高分子量物が増すと同時にオレフィンの含有率が著しく増大した。

著者関連情報
© 公益社団法人石油学会
前の記事 次の記事
feedback
Top