1984 年 27 巻 6 号 p. 496-499
コンドル産シェールオイルとアラビアンライトの各灯軽油留分の等量混合物を反応温度310-350°C, 水素圧力25-100kg/cm2, LHSV 1hr-1で水素化処理し, 反応条件と生成油の性状との関係について検討した。反応温度の上昇, 水素圧力の増加に伴い, 脱窒素率, 脱硫率は増加し, 比重, 粘度は減少した。本反応において脱硫率はシェールオイルを単独で処理した場合と変らなかったが, 脱窒素率はいずれの条件でも大きくなり, 脱窒素反応では石油留分との混合処理が有利であることが明らかになった。本反応における脱窒素反応の活性化エネルギーは水素圧力25, 50, 100kg/cm2でそれぞれ11.9, 22.4, 33.7kcal/molであった。