石油学会誌
Print ISSN : 0582-4664
高速液体クロマトグラフィーによる石油留分および残油の炭化水素タイプ分析 (第2報)
比重を用いる感度係数の算出法
松沢 貞夫中村 悦郎
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1984 年 27 巻 6 号 p. 500-505

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抄録

飽和分, 1環芳香族分および2環芳香族分の感度係数 (Calibration factor: Area/mg•ml-1) を試料の比重から算出できるようにするため, 前報で求めた各炭化水素タイプの示差屈折率 (Δn) を感度係数に変換する方法, さらに得られた感度係数の正確さについても検討した。各炭化水素タイプのΔnは, 特定の6種の標準物質について成立するΔnと感度係数の関係を用いて感度係数に変換した。この感度係数は, 従来法で実測した感度係数とよく一致した。本法を用いると, 従来の感度係数算出法で指摘されていた問題点が解決でき, また芳香族の環数別定量も可能になる。

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