Journal of the Japan Petroleum Institute
Online ISSN : 1349-273X
Print ISSN : 1346-8804
ISSN-L : 1346-8804
重質油水素化熱分解用触媒の開発
担体の影響とカリウム塩の添加効果
椿 範立常 傑米山 嘉治藤元 薫
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 45 巻 2 号 p. 77-83

詳細
抄録

アサバスカオイルサンドビチューメンの水素化熱分解を673~713K, 1.0~5.0MPa水素圧下で行い, 反応の最適条件を調べた。マグネシア, 活性炭, シリカおよびアルミナを担体として用い, ニッケルを活性金属種として選び, 担体に担持させ, 水素化熱分解反応における触媒活性を調べた。塩基性であるマグネシアと中性の活性炭の担持触媒は, 酸性担体であるシリカ担持触媒よりもコーク収率が低かった。酸性担体であるシリカ担持触媒でもカリウム塩を1wt%添加することにより, コーク収率は低下し, ガス収率も低下した。

著者関連情報
© 公益社団法人石油学会
前の記事 次の記事
feedback
Top