慢性疾患患者,なかでも原因不明の病や現代医学において治癒の見込みのない病をもつ,いわゆる難治性疾患患者は,肉体・精神両面に大きな苦しみや不安を抱えながら,長期にわたる闘病生活を余儀なくされることが少なくない。本稿では,小児慢性疾患(1型糖尿病)患児の母親としての体験から得た問題意識をベースに,慢性疾患患者自身が様々な問題を解決するための情報リテラシーの重要性および図書館員による情報支援のあり方について考察する。また,主に欧米において導入され,医師と図書館員の協働での患者支援策として注目されている「情報処方(Information Prescription)」について紹介する。