2018 年 63 巻 2 号 p. 91-100
新潟県立がんセンター新潟病院での患者図書サービスはボランティアが運営の中心になっている。活動は1994年に娯楽書の病室巡回貸出「あかね文庫」から始まった。1年後に司書が利用者へのアンケートを行ったところ,わかりやすい医学書や,退院後の指導書が欲しいという意見があった。調査結果を院内研究会で報告したところ,小児科病棟で絵本の読み聞かせ活動についても希望がでた。両方の準備を進め,1996年に小児科病棟でのお話ボランティア「あかね文庫お話会」を開始し,1997年に医学書の提供活動「からだのとしょかん」を開始した。患者図書サービスはボランティアと図書室や地域連携・相談支援センター職員が互いに連携し,協力しあって継続してきた。活動には病院としての組織的な運用が必要である。