2020 年 65 巻 1 号 p. 43-46
本稿では,リスクマネジメントと危機管理の視点から,図書館での防災対策の取り組み方を紹介する。リスクマネジメントの視点では,図書館が立地する地域にどのような自然災害のリスクが潜んでいるのかを知り,守るべき対象(人,建物・設備,資料など)の自然災害に対する弱点を発見・解消し,PDCAサイクルに基づいて弱点の解消に継続的に取り組み,最善の状態を追求する。危機管理の視点では,災害に直面したとき,不測の事態が起こりうることを念頭に置き,災害で失敗しないために,訓練での失敗を許容し,OODAループに基づいて迅速性を重視して対処するように心がけ,最悪の結果を回避することを意識する。