2020 年 65 巻 4 号 p. 188-193
大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)は2011年の設立以降,会員館を代表して,出版社との電子リソース提案交渉を行っている。近年,電子ジャーナルの購読契約が困難になってきていることや,研究成果をOA論文として出版することを推進する動きが世界的に広がってきていることを受けて,JUSTICEでは,従来の購読モデルの交渉と並行して,OA出版モデルの交渉も開始した。本稿では電子ジャーナル購読の現状と,OA出版モデル移行に向けた世界的な動きを概説し,日本においてOA出版モデル移行を検討するうえで,考慮すべき点や,検討が必要な課題について確認する。最後にJUSTICEが提案合意した移行契約の事例を紹介し,COVID-19による影響が続くなかでの,JUSTICEの2021年向け提案交渉についても言及する。