日本CNS看護学会誌
Online ISSN : 2434-4079
Print ISSN : 2189-5090
原著論文
がん診療連携拠点病院に勤務するがん看護専門看護師のがんゲノム医療に関する学習ニーズ
杉浦 康代青木 美和市原 香織荒尾 晴惠
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2021 年 7 巻 p. 1-10

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抄録

本研究は,がん診療連携拠点病院に勤務するがん看護専門看護師(以下,がん看護CNS)のがんゲノム医療に関する学習ニーズを明らかにし,学習支援に示唆を得ることを目的とした.がん診療連携拠点病院で勤務するがん看護CNSのうち,日本看護協会HPに氏名・所属が掲載されていた464名を対象として無記名自記式質問紙調査を実施し,記述統計,χ٢検定およびFisherの正確確率検定を実施した.対象者233名(有効回答率50.2%)の6割が全調査項目に学習ニーズを有していたが,なかでも「複雑で解決困難な看護問題への対応」「意思決定支援」は,8割の対象者が学習ニーズを有していた.また,がんゲノム医療に関する施設要件別において,「多職種連携」と「がん遺伝子パネル検査の結果を伝える際のアセスメント方法」の学習ニーズに有意差が認められた.

以上より,がん看護CNSががんゲノム医療の特殊性のなかで自身の役割を発揮するための学習支援の必要性が示唆された.

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© 2021 一般社団法人日本専門看護師協議会
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