日本泌尿器科学会雑誌
Online ISSN : 1884-7110
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症例報告
外腸骨動脈切断・仙骨前面大量出血に大腿動脈バイパス手術とガーゼパッキングで対応した骨盤内巨大脂肪肉腫の1例
大塚 真史, 久米 春喜, 藤井 陽一, 新美 文彩, 宮嵜 英世, 藤村 哲也, 中川 徹, 福原 浩, 井川 靖彦, 保科 克行, 重松 邦広, 川合 一茂, 須並 英二, 渡邉 聡明, 小林 寛, 河野 博隆, 本間 之夫
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キーワード: 巨大脂肪肉腫, 血行再建術, 腹部コンパートメント症候群
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2016 年 107 巻 2 号 p. 106-110

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抄録

43歳男性．左下肢の痺れを主訴に近医受診．左尿管，左総腸骨内外腸骨動静脈を巻き込む径20cmの巨大な骨盤内腫瘍を指摘．生検で脂肪肉腫と判明．化学療法も効果なく当院紹介．大腿―大腿動脈バイパス術，左腎尿管・S状結腸・左総腸骨内外腸骨動静脈合併切除の上，腫瘍を摘出した．摘出時の仙骨前面からの大量出血にはガーゼパッキングで対応し，腹部コンパートメント症候群予防目的で二期的閉創を行い，大きな合併症なく退院した．

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© 2016 一般社団法人 日本泌尿器科学会
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