日本泌尿器科学会雑誌
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症例報告
腹腔内に及ぶ後腹膜腔内巨大血腫に対し保存的に加療し得た前立腺生検後出血の1例
小澤 迪喜窪木 祐弥末永 信太石井 達矢鈴木 仁土谷 順彦
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2017 年 108 巻 2 号 p. 114-117

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抄録

61歳男性,維持透析中.PSA高値のため経直腸的前立腺生検を施行.生検1時間後から肛門部重苦感が出現,7時間後から強い下腹部痛と胆汁様嘔吐が出現.貧血の進行と単純CTで一部腹腔内に達する巨大な後腹膜腔内出血を認め,前立腺生検時の動脈性出血が原因と考えられた.全身状態安定しており輸血と保存的加療にて症状は改善した.

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© 2017 一般社団法人 日本泌尿器科学会
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