日本泌尿器科学会雑誌
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症例報告
尿路原発小細胞癌の4例
小林 泰之新井 浩樹本多 正人安原 裕美子
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キーワード: 小細胞癌, 尿路
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2019 年 110 巻 4 号 p. 255-260

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抄録

小細胞癌は肺原発が主であり尿路原発のものは比較的稀とされる.小細胞肺癌と同様に尿路原発小細胞癌は予後不良とされており,膀胱原発で全生存期間の中央値が19.6カ月~1.7年,上部尿路原発では15カ月との報告がある.治療法としては根治手術及び小細胞肺癌に準じた化学療法が有効とされる.しかし発生頻度が少なく標準治療は確立していない.今回我々は2007年から2018年までに当科で尿路原発小細胞癌と診断した4例(膀胱原発小細胞癌2例,尿管原発小細胞癌2例)について臨床的に検討したので若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2019 一般社団法人 日本泌尿器科学会
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