2025 年 116 巻 3 号 p. 71-77
(目的)日本のナショナルクリニカルデータベース(NCD)は,日本で実施される手術症例の大部分をカバーする大規模な全国規模のウェブベースのデータ入力システムである.2018年に従来のNCDシステムを踏襲するかたちで,泌尿器科手術に特化したデータ登録が開始された.本論文は,先にInternational Journal of Urologyに掲載されたNCDの年間報告書の概要をまとめたものである.
(対象と方法)2018年からNCD参加施設で実施されたすべての泌尿器科手術が登録された.本論文では2018年4月から2021年12月の間に実施された,「日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門研修プログラム」に規定されている術式の件数を集計した.
(結果)日本泌尿器科学会の主導により,全国1,185施設から合計1,377,677件の症例が登録されていた.10のカテゴリーに分類した手術件数を実施年ごとに報告する.
(結論)NCDシステムは,本邦で実施された泌尿器科手術の術前情報,手術アウトカムに関して,実臨床に即した重要な情報を継続的に提供するものである.