抄録
機能的 (心因性) インポテンスにおいて, そのパーソナリティーを十分に把握することが本症の診断治療に役立つものと考え, 投影法による心理検査を行った. この場合対照として正常人のみならず, 性染色体異常症である Klinefelter 症候群, 低 androgen 状態である類臣官症についても同様の検討を加えた.
機能的インポテンス患者では, 男性としての性的役割, 性的同一視が Klinefelter 症候群, 類宦官症に比較して確立している傾向にあるにもかかわらず aggressiveness が乏しく, 内向的で感情の抑制が強いと言う結果であった. このことから, 機能的インポテンスの治療を行う場合心理学的アプローチにより, aggressiveness 低下という点を改善する必要があると思われた.