1988 年 79 巻 11 号 p. 1761-1764
7例の再燃前立腺癌症例に対し, 13.56MHzの Radio Frequency 波 (RF波) による温熱療法と, VP-16, peplomycin による化学療法を行った.
その結果, 4例で前立腺腫瘍内温度が42℃以上に到達したことを確認できた.
腫瘍の縮小は, 7例中6例で認められた.
副作用は, 火傷が1例, 食欲不振が1例, 下痢が3例に出現した.
以上より, 本療法は, ホルモン抵抗性となった前立腺癌に対して有効であると考えられた.