日本泌尿器科学会雑誌
Online ISSN : 1884-7110
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停留精巣を契機に発見された多精巣症の1例
本邦報告例との比較を中心に
塩野 裕岸本 幸一古田 希三木 健太波多野 孝史五十嵐 宏大石 幸彦清田 浩
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キーワード: 多精巣症, 停留精巣
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2002 年 93 巻 6 号 p. 707-709

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抄録

症例は3歳, 男児. 生下時より左停留精巣を指摘されていたが, 精巣の下降を認めないため, 手術目的に当科を紹介受診された. 左停留精巣の診断で手術行ったところ, 左側に精巣を2個認め多精巣症と診断された. 術中の生検では悪性所見を認めなかったため, 重複精巣を陰嚢皮下に固定し, 手術を終了した. 多精巣症は自験例が本邦21例目であった.

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