日本泌尿器科学会雑誌
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尿路感染症による敗血症を疑われた大腸憩室炎後腹膜穿孔によるガス壊疽の1例
田崎 正行筒井 寿基丸山 亮原 昇車田 茂徳米山 健志宮島 憲生冨田 善彦高橋 公太
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2002 年 93 巻 7 号 p. 758-761

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抄録

57歳男性. 右側腹部痛にて佐渡総合病院を受診し腹部X線, 腹部CTにてガス壊疽が疑われたため右側腹部切開による緊急ドレナージを施行した. 術後ショック状態となり当院ICUに緊急入院した. 右側腹部の追加切開とともにに持続血液濾過透析 (以下CHDFと略す) とエンドトキシン吸着を施行した. また, 抗生剤の投与や高圧酸素療法など施行するも全身状態の改善は認められず, 患部はさらに拡大し, 入院後23日で死亡した. 当院入院後に施行した腹部CTでは虫垂炎, もしくは大腸憩室炎後腹膜穿孔が疑われていたが, 剖検の結果, 大腸憩室炎の後腹膜穿孔によるガス壊疽であることが判明した.

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