日本泌尿器科学会雑誌
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経尿道的前立腺切除術周術期管理に関する全国アンケート調査
岡村 菊夫野尻 佳克副島 秀久斉藤 史郎寺井 章人奥村 和弘小澤 秀夫武井 実根雄
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2006 年 97 巻 7 号 p. 830-834

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抄録

(目的) 本邦における経尿道的前立腺切除術 (TURP) の周術期管理の現状を調査する.
(対象と方法) 全国1,213の泌尿器科専門医教育施設に対してアンケート調査を実施した.
(結果) アンケートの回収率は60% (722/1,213) であった. 入院は手術前日, 持続点滴終了, 食事開始, 歩行開始は第1術後日, カテーテル抜去は第4術後日, 抗菌剤点滴投与期間は3日間, 内服抗菌剤投与期間は7日間, 術後退院は第7術後日と設定しているとの回答が最も多かった.
(考察) ほとんどの施設でTURPの入院期間は14日以内であった. 目標設定にはかなりのばらつきが見られたが, 特に抗菌剤の使用方法に関してはばらつきが著しかった. 全国レベルでの標準化を進めるためには, 今後さまざまな議論が必要であろう.

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