視覚の科学
Online ISSN : 2188-0522
Print ISSN : 0916-8273
ISSN-L : 0916-8273
総説
特集:眼鏡を学ぼう 快適な矯正のための基礎と臨床 眼鏡処方に必要な視機能検査
有賀 義之
著者情報
キーワード: 眼鏡, 視機能, 屈折, 調節
ジャーナル フリー HTML

2022 年 43 巻 4 号 p. 99-105

詳細
抄録

快適さを重視した眼鏡の処方という観点から,必要な視機能検査について述べる。なかでも特に基本となる検査として,屈折検査と調節検査について詳しく述べる。

調節機能解析装置ではオートレフラクトメータ(オートレフ)を用いているため,測定原理や測定可能な範囲はオートレフの仕様に準拠している。よって,オートレフの仕様を把握し適切な操作方法を身に着けることが,屈折・調節検査の基本となる。また,正確に測定したオートレフの値を用いて,自覚的な屈折検査をフローチャートに従って行っていく。

眼鏡処方の前提として,解剖学と眼生理学に精通し,尚且つ屈折と調節を理解している眼科医によって,眼鏡は処方されるべきものであると考える。

著者関連情報
© 2022 日本眼光学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top