日本物理学会講演概要集
Online ISSN : 2189-0803
ISSN-L : 2189-0803
セッションID: 14aPS-103
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Bi4V2O11-δ のNMRによる研究
瀧本 涼介川崎 祐岸本 豊中村 浩一上田 寛
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抄録

高速酸素イオン伝導を示す層状酸化物Bi4V2O11に関して、近年、酸素欠損を増やした際の相図が新たに明らかになった。Bi4V2O10.6(A相)では、VO6八面体がVO4四面体で架橋された構造を持ち、V4+(spin-1/2)が1次元鎖を形成している。一方、Bi3.6V2O10(γ相)では、酸素欠損を持つVO6八面体が頂点共有による2次元格子を形成していて、V4+はランダムに分布する。これらの物質について、その磁性をNMRにより調べているので、その結果について報告する。

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© 2016 日本物理学会
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