日本物理学会講演概要集
Online ISSN : 2189-0803
ISSN-L : 2189-0803
セッションID: 17pC36-7
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スピン1/2カゴメ格子反強磁性体の密度行列くりこみ群計算が示唆するディラック・コーン
Yin-Chen HeMichael P. ZaletelFrank Pollmann押川 正毅
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抄録

スピン1/2カゴメ格子反強磁性体は、フラストレーションの強い系の典型例として精力的に研究されてきたが、その基底状態について未だに論争が続いている。大規模なDMRG計算の結果はギャップを持つZ2スピン液体を支持するとされてきたが、本研究ではまず、境界条件を変えることによりDMRG計算で求められるギャップが大きく減少することを見出した。さらに、転送行列のスペクトルにはディラック・コーンの構造が現れる。これらの結果は、この系がディラックスピン液体であることを強く示唆する。

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© 2017 日本物理学会
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