主催: 一般社団法人日本物理学会
会議名: 2017年度日本物理学会第72回年次大会
開催日: 2017/03/17 - 2017/03/20
ビスマスなど一軸性結晶における光パルス励起によるEg-モードコヒーレントフォノンについて、その生成過程をミクロな電子格子相互作用(動的ヤーンテラー効果)に立ち戻って議論する。生成機構には瞬間的誘導ラマン散乱(ISRS)と瞬間的光吸収(IA)の二つがあるが、生成効率はどちらもラマン散乱テンソルと同一の励起偏光依存性を示し、かつ不透明域ではIAが支配的である。非対称モードではISRSが支配的とする議論は正しくない