日本物理学会講演概要集
Online ISSN : 2189-0803
ISSN-L : 2189-0803
セッションID: 17pD51-9
会議情報

正孔ドープした分子性ディラック電子系におけるランダウ準位交差
秋田 百合香坪井 瑛里紗林 頌也小川 健太郎田嶋 尚也川椙 義高須田 理行山本 浩史加藤 礼三西尾 豊梶田 晃司
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

我々は、プラスチック基板上にα-(BEDT-TTF)_2I_3の薄片結晶を固定するだけで、接触帯電法により正孔を注入することに成功し、ディラック電子系特有のランダウ準位構造を観測してきた。前回は、Sdh振動から磁場を傾けることでスピン分裂したランダウ準位交差を観測した。ここで重要なのはベリー位相がπから0へ変わることを見出したことである。そこで本研究では、量子ホール効果からこの現象を調べた。講演ではこのことについて議論する。

著者関連情報
© 2017 日本物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top