主催: 一般社団法人日本物理学会
会議名: 2017年度日本物理学会第72回年次大会
開催日: 2017/03/17 - 2017/03/20
LHC-ALICE実験高度化計画の一つとして、クォーク・グルーオン・プラズマの初期の性質を解明する上で重要なプローブである直接光子を測定する為に、前方方向に電磁カロリメータを導入する「FoCal Project」がある。2016年9月に実施したCERN-SPS加速器ビームを用いたFoCal(Forward Calorimeter)検出器の試作機の性能評価実験は、新型の加算回路の導入によるエネルギーダイナミックレンジの拡大、ビーム情報をSi PAD、ピクセル部で共有することによるデータ照合を目的として行われた。本講演では、2016年の性能評価実験において取得したデータの解析結果を中心に、今後の展望も含めて議論する。