目的：本研究の目的は，理学療法士臨床実習におけるクラウド型システムの現状と課題を，臨床実習指導者へのアンケート調査によって明らかにすることである。方法：A大学の臨床実習におけるB社臨床実習支援システムを用いた臨床実習指導者を対象に，インターネットアンケートシステムを用いて調査を実施した。結論：クラウド型システムを用いた臨床実習は，実習指導上のコミュニケーション，実習指導者の負担軽減，養成校との連絡体制の整備についての現状と課題が浮かび上がった。デジタル化と合わせて，臨床現場でしか経験できない対象者や臨床実習指導者とのリアルな実地経験を共存できる仕組みづくりを継続していく必要性がある。
