論文ID: JPTP-D-24-00017
【目的】脊椎圧迫骨折患者の歩行能力と体幹筋量の関連性を明らかにする。【方法】105名の脊椎圧迫骨折女性患者を対象とした。退院時のFunctinal independence measure(FIM)歩行得点を基に歩行自立群と非自立群に分類した。さらに入院時の年齢,骨折数,併存疾患,認知機能,四肢骨格筋指数と体幹筋指数,FIMのデータを抽出した。ロジスティック回帰分析と決定木分析を用いて,退院時の歩行自立可否に関連する要因とカットオフ値を算出した。【結果】ロジスティック回帰分析では併存疾患,認知機能,体幹筋指数,FIM運動得点が選択された。決定木分析では体幹筋指数と認知機能が選択され,入院時に体幹筋指数が5.4kg/m2以上であれば退院時に歩行が自立する確率が高かった。【結論】脊椎圧迫骨折患者の歩行能力には体幹筋量が関連していた。