理学療法の臨床と研究
Online ISSN : 2188-3041
Print ISSN : 1880-070X
ISSN-L : 1880-070X
原著論文
東広島市における地域在住高齢者の特徴と実態の調査
横断研究
梅原 拓也金口 瑛典服部 建大木藤 伸宏山岡 薫
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 31 巻 p. 43-51

詳細
抄録

「目的」本研究では、二次予防事業対象者において、1)段階に応じて適切な因子にアプローチを行うためのアルゴリズムを作成すること、2)介入すべき因子のカットオフ値を明らかにすることを目的とした。 「方法」広島県東広島市で開催された調査によりデータ収集を行った。対象者の基本情報や基本チェックリストは、自己記入式アンケート調査から抽出した。二次予防事業対象者に関連する因子の検討を行うために、決定木分析を行った。 「結果」本研究の解析対象者は、2565 名であった。決定木モデルの結果は、第1 因子として主観 的健康感の有無、第2 因子として転倒不安感の有無、BMI(> 20.8 または≦ 20.8kg/m2)、第3因子として物忘れの有無、6ヶ月間で2-3kg 以上の体重減少の有無、過去1年間に1 度でも転倒 したことがあるかであった。 「結論」本研究の結果より、二次予防事業対象者にならないためには、良好な主観的健康感が最も重要であることが明らかになった。

著者関連情報
© 公益社団法人 広島県理学療法士会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top