理学療法の臨床と研究
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原著論文
脊椎圧迫骨折後の腰部多裂筋の筋断面積と体幹伸展筋力の関係
尾上 仁志前田 慶明田城 翼福井 一輝島 俊也仁井谷 学浦辺 幸夫
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2022 年 32 巻 1 号 p. 15-19

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抄録

【目的】脊椎圧迫骨折後の腰部多裂筋の筋断面積を各腰椎レベルで比較し、脊柱後弯変形の予防の一助とすること。 【方法】対象は、圧迫骨折群6名と非圧迫骨折群6名であった。各腰椎レベルの腰部多裂筋の筋断面積を測定するために、超音波画像診断装置を使用した。また、徒手筋力計を用いて、等尺性体幹伸展筋力を測定した。統計学的解析には、各腰椎レベルの腰部多裂筋の筋断面積および、等尺性体幹伸展筋力を2群間で比較するために、対応のないt検定を使用した。有意水準は5%とした。 【結果】L1とL2での各腰椎レベルの腰部多裂筋の筋断面積は、両群で有意な差はなかった。L3からL5では、圧迫骨折群で有意に小さかった(p<0.05)。等尺性体幹伸展筋力は、両群で差はなかった。 【結論】本研究の結果から、脊椎圧迫骨折の有無で等尺性体幹伸展筋力に差は認めないが、脊椎圧迫骨折群は、L3からL5の腰部多裂筋が小さいことが示された。

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