抄録
【目的】大腿骨転子部骨折患者を対象に歩行能力と下肢筋力を術後免荷の有無で比較し、転子部骨折術後のリハビリテーション考案の一助とすることを目的とした。
【方法】大腿骨転子部骨折術後患者20名を免荷群10名と非免荷群10名の2群に分けた。術後4週間経過した時点での歩行能力(10m歩行時間)と下肢筋力(等尺性膝伸展筋力)を測定した。各測定項目を2群間で比較した。さらに歩行能力と下肢筋力の関係を検討した。
【結果】10m歩行時間は免荷群で低値であり等尺性膝伸展筋力は、術側と非術側ともに免荷群で有意に低値を示した(p<0.05)。免荷群は非術側の等尺性膝伸展筋力が歩行能力と有意な相関関係を認めた(r=-0.485、p<0.05)。
【結論】免荷群は歩行能力が低値を示しており、これは非術側の等尺性膝伸展筋力低下と関連している可能性がある。