Journal of Reproduction and Development
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1996年度佐藤賞受賞講演論文
染色体異常による家畜の繁殖障害に関する研究
三宅 陽一
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1996 年 42 巻 6 号 p. j111-j118

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抄録
これまでに家畜には多くの染色体異常例があり,それが繁殖障害と密接に関連していることを報告した.今回,それらの結果をもとに,染色体異常例は以下の4つの型に区分されるものと考えた.すなわち,A群は染色体の形態に異常があり相対的不妊症を示すもの(転座,逆位);B群は染色体の形態は正常であるが絶対的不妊症を示すもの(XY female,間性);C群は染色体数の増減があり絶対的不妊症を示すもの(トリソミー,モノソミー);D群は性染色体のキメラが認められ絶対的な不妊症を示すもの(フリーマーチン)である.今後,このような染色体異常例は家畜の遺伝子(群)の機能を解析するうえで,格好のモデルになるものと思われる.
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© 1996 Society for Reproduction and Development

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