家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
ゴナドトロピンの抗原性に関する研究II.Ouchterlony法による成績
安田 泰久進藤 武男
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1966 年 12 巻 1 号 p. 28-30

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抄録

この実験で得られた成績は次の通りである。1.PMSGはAnti-CGと反応系がなく,Anti-PMSGと2つの反応系を形成した。
CGはAnti-PMSGと2つの反応系の存在を示しているが,Anti-CGとの反応系は認められない。ヒツジ下垂体抽出物製剤はAnti-PMSGおよびAnti-CGに対して反応系を形成しなかった。
2.Anti-PMSGを非妊娠馬血清で,Anti-CGを非妊娠婦人尿で吸収したところ,それぞれのOUCHTERLONY反応では1本の沈降線を形成するのみであった。
3.Anti-PMSG,Anti-CGともに抗血清力価(沈降素価)の差によって,沈降線の出現時間および部位に差異が認められた。
4.Anti-PMSGと妊娠ウマ血清,Anti-CGと妊娠ヒト血清との間にそれぞれ沈降線が形成された。

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