家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
家畜における性腺刺激ホルモンのImmunoassayに関する研究II.黄体形成ホルモン免疫血清の生物学的作用について
森 純一藤崎 尚徳檜垣 繁光細田 達雄
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1967 年 13 巻 2 号 p. 51-56

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抄録

牛LH免疫ウサギ血清の各種性腺刺激ホルモンの生物学的作用に対する影響をラットおよびウサギを用いて検討した結果,次のことが判明した。
1)牛LH免疫血清は,LH に特異的な生物反応と考えられるラット卵巣アスコルビン酸減少法において,抗原である牛LHの生物学的作用を抑制した。
2)牛LH免疫血清は抗原である牛LH以外に,羊LHのラット卵巣アスコルビン酸減少能を抑制した。
3)ウサギの排卵反応を指標とした場合,牛LH免疫血清は,抗原である牛性腺刺激ホルモンのほか羊および豚性腺刺激ホルモンの生物学的作用を抑制した。
4)牛LH免疫血清はPMSGのラット卵巣重量増加作用を抑制したが,HCGのそれは抑制しなかった。

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© 日本繁殖生物学会
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