1956 年 2 巻 2 号 p. 47-48
ACTHがコ」→pregnenoloneに促進的に作用するのではないかとの推測はPINCUS6)始めその他によつて行われて来たが,本実験によつてその機序の大要が証明された。然しコ」→pregnenoloneの詳細なstep route殊にコ」のC22~27位側鎖の分解が如何に行われてC21ステロイドになるかの検討はなお今後に残された重要な問題となろう。
牛副腎ホモジェネートをコ」と培養すると生理的に強力な作用のあるcorticosteroidsの生成が確認された。又適当な条件下ではACTHはコ」→pregnenoloneのみを促進してコ」→corticosteroids増進をもたらすようである。