抄録
1974年のウマの繁殖季節中に,主としてブルトン種,ペルシュロン種のウマ17頭を対象とし,排卵後3~11日目に,PGF2αTHAM塩4~5mgを1回筋注し,性周期の同期化試験を行った結果,つぎの結論を得た。
1.17頭中14頭(82.3%)は注射後2~5日目に発情が発現し,平均10日後に排卵が見られた。
2.PGF2αによる誘起発情時に,受胎能力の良い種雄馬と交配された10頭中6頭(60%)が受胎した。
3.5頭のウマの血中黄体ホルモソをRIA法により測定した結果,4頭ではPGF2α筋注により急激に低下,3日目には全例1.0 ng/ml以下となり,発情はこの前後に発現した。
4.PGF2αで発情が誘起された14頭では,一過性に発汗,腸蠕動の充進などが認められたが,無効の3頭ではこのような副作用は全く見られなかつた。