1976 年 22 巻 3 号 p. 95-98
幼若雌ラットに3IUのPMSおよびPMS注射後6時間にクロミヘンを投与し,両群の排卵に至るまでの卵巣,子宮重量および血中LHの変化を比較して次の結果を得た。
1.クロミヘン処理ラットでは,排卵が24時間遅れてみられたが,排卵数では差がなかった。
2.クロミヘン処理ラットでは,PMS注射48時間以後,子宮重量の増加が抑制された。
3.PMS処理ラットではLHの放出はPMS注射後55~57時間にみられたが,クロミヘン処理ラットでは24時間遅れて78,79時間にみられた。