緬羊の精液中のフラクトースおよびアスコルビン酸の測定をおこない次の結果を得た。
1.緬羊の精液中のフラクトースは季節的消長を示し,牝緬羊の繁殖期に相当する時期(9月~12月)に増加し,非繁殖期に相当する時期(3月~6月)に減少する傾向のあることを知つた。
2.精液中のフラクトースの季節的な増減から,緬羊の生殖器附属器官の機能に時期的な消長(周期)のあることが推察される。
3.夏季の高温多湿に原因するsummer sterilityの現象と精液のフラクトースの減少時とは時期的には一致しなかつた。
3.精液中のアスコルビン酸は1月から6月の間に増加する傾向がみられた。