抄録
外生的ステロイドホルモンのプログラム投与によるシバヤギ排卵前期様内分泌動態の誘起••森裕司•武富敏郎•溝本佳史•星野邦夫(東京農工大学家畜臨床繁殖学教室)一皮下インプラント処理によりプロゲステロン(P)とエストラジオール(E2)を10日間前感作させた卵巣摘出シバヤギに対して,頸静脈カテーテルよりE2溶液を60時間にわたって漸増投与(毎時0.5-5.0μg)し,黄体退行からLHサージ成立にいたる間の血中ステロイドホルモン動態を再現した。その結果,正常性周期中と同様なLH分泌動態および発情行動が誘起され,生殖内分泌機構研究における実験モデルとしての有用性が示された。