主催: 日本繁殖生物学会
会議名: 第112回日本繁殖生物学会大会
回次: 112
開催地: 北海道大学
開催日: 2019/09/02 - 2019/09/05
私たちはこれまでに精巣特異的かつヒトにも保存されている遺伝子を標的として,遺伝子改変マウスを用いた生殖系解析を行ってきた(PNAS. 2016)。本研究では,Cmtm(CKLF like MARVEL transmembrane domain)遺伝子クラスターの中でも精巣特異的な遺伝子(Cmtm1, Cmtm2a, Cmtm2b)に着目し,CRISPR-Cas9を用いて遺伝子改変マウスの作製・機能解析を行った。その結果,Cmtm1変異マウスは不妊ではなかったが,Cmtm2a/2b変異マウスは雄性不妊であることが分かった。本会では,これらの変異マウスを用いた詳細な表現型解析を通して見えてきた,精子受精能における分子メカニズムについて報告する。