抄録
建設発生木材は他の建築資材に比べてその再資源化が進んでいない. 本研究では建設発生木材のリサイクルとして再生木質マルチング材, なかでも青森県十和田市周辺で多用されているスギ材に着目し, 建設発生スギ材を破砕した再生木材チップの特徴および草本植物の発芽・生育抑制効果について検討した. 建設発生材再生スギ木材チップは成分分析により有害性がなく, 土壌の温度緩和効果, 土壌の乾燥防止効果があることから, 植栽樹木にとって有効であると判断された. 建設発生木材の内, スギ材を十和田市産業廃棄物中間処理施設にてチップ化した場合, 4.76~10mmおよび10mm~19.0mmのものが主体となるが, これを最低10cm厚で施工することにより光を遮り, 植栽樹木の下繁草となる草本植物の生育を抑制することが示されたので, 公園, 果樹園, 植樹帯等の地表面の被覆材として適していると判断された. これらのことから, スギ再生木材チップは再生資源として有効利用できることが明らかになった.