抄録
温室効果ガスの排出量が増加している業務部門においては,地球温暖化対策のひとつとして,ガスコージェネレーションが有効である.一方,電力の自由化に伴い,欧米では先例があるものの,わが国では新しい事業形態として,エネルギーサービスプロバイダが設備の所有者となって,需要家にエネルギーサービスを提供する事業が2000年前半に登場した.そのため,エネルギーサービスを行う事業者は,収益性に直結するより多くの事業リスクを管理していく必要がある.本研究では,事務所ビル,シティホテル,病院を対象としたガスコージェネレーションのエネルギーサービス事業を対象に,ファイナンシャルリスクの分析を行い,各種リスクへの対応策およびその効果を評価した.