平成23年に発生した東日本大震災の津波被害によって生じたガレキ等の一次集積場からの悪臭については,臭気強度を用いて5回にわたりガレキ等が処理される時期まで現地調査を行った.また,被災した下水浄化センターからの悪臭についても臭気強度を用いて,放流水が正常に近づくまで3回にわたり調査を行った.本調査によって震災時の悪臭の実態,あわせて復旧が進む途中の悪臭の実態を把握することができ,震災の復旧が進むにつれて悪臭が減少することを確認できた.さらに,地方公共団体に悪臭の実態をアンケート調査してみると,地方公共団体の平成23年度,平成24年度の環境白書には東日本大震災に関する悪臭苦情がほとんど反映されていないことも明らかとなった.