環境技術
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二酸化鉛法による大気中硫黄酸化物測定へのイオンクロマトグラフの導入
西川 嘉範田口 圭介辻野 喜夫
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1986 年 15 巻 7 号 p. 548-551

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抄録

二酸化鉛法による大気中硫黄酸化物測定法の改良を検討した.ウォーターバスに代えて, 超音波槽を用いることにより二酸化鉛との反応によって生じた硫酸鉛を抽出した.硫酸イオンの回収率は, 4%炭酸ソーダ溶液を用い50℃で10分間以上抽出することにより, 相対標準偏差が2.4% (n=6) で95-101%であった.従来の重量法又は比色定量法に代えて, イオンクロマトグラフ (IC) を使うことにより感度よく硫酸イオンを定量した.IC法による硫黄酸化物定量値は重量法とかなりよく一致した値を示した.提案したIC法は大気中硫黄酸化物を測定するのに簡単でかなりの時間と労力を節約できた.そしてまた硫黄酸化物の短期 (例えば, 1週間など) の測定が可能となった.

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